クウに会いたい…「虹の橋へ」
2009-04-14 (Tue)✎
家へ連れて帰って、駐車場に車を止めました。
何故そんな行動をしたのか、今でもわかりませんが、
そのまま家へ入るのではなく、
クウを車に残したまま表通りまでフラフラと歩いて行きました。
ちょうどその時、クウとラムの次男坊、大地君の飼い主さんが自転車で通りかかったのです。
クウが導いてくれたのではと思っています。
クウのことを話すとびっくりして、車に残してきたクウにお別れを言いに来てくれました。
クウを抱きしめて、クウのために泣いてくれました。
それから、クウを抱いて家に入り、大好きだった私の布団の上に寝かせました。
クウだけの時は一緒に寝ていたのですが、
ラムが来てからは、もう寂しくないだろうと勝手に判断して、
別の階で寝かせるようになっていました。
クウはずっと私たちと一緒に寝たかったのかもしれません。
後悔しても、後悔しても、もうどうしてやることもできません。
私はずっとクウの身体を撫で続け、クウの顔を見つめていました。
夜、仕事を終えた主人が帰ってきて、
やはり私と同じように、取り乱すことなくクウを抱きしめて、
「クウ、よぉがんばったな、えらかったな。」と言いました。
さっきまで、柔らかかったクウの身体はその頃には固くなり始めていました。
「クウはもう帰ってけぇへんねんな。」その時に初めてそう思いました。
次の日、クウを車に乗せて動物霊園に連れて行き、お葬式を上げてもらいました。
出発する前に大地君の飼い主さんご夫婦と、
メリーちゃんの飼い主さんがお別れに来て下さいました。
その時にいただいたクウの大好きなおやつも一緒に棺に入れました。
クウと一緒に過ごした7年と6か月。
私にとっては何にも代えがたい、貴重な楽しい時間でした。
あの子と暮らせて本当に幸せでした。
でも、クウにとってはどうだったのか。
そのことが頭から離れません。
私のことが大好きで、家の中でもいつでも目で私を追っていました。
クウだけの時はお散歩もたっぶり時間をかけて楽しみました。
寝る時も一緒でした。
クウが甘えたいとき、いつでも応えてやることができました。
その後ラムが来て、4匹のベビーが誕生し、ソラとベルが残りました。
ホストファミリーとしての預かりっ子も次から次へとやってきました。
あの子はいつも一歩下がって私を見ていました。
クウに聞きたくても、もうあの子はいません。
クウのことを想うたび、辛くて、悲しくて。
今、家にいる子たちと楽しく過ごしている時にも、
ここになんでクウはいないんやろ、と思います。
いつも賢く座って私を見つめていた場所にももうあの子はいません。
クウの頭を最後によぎったのはどんな想いだったのか。
とても知りたいです。
いつの日にか「虹の橋」で私を出迎えてくれた時に話してくれるでしょうか?
そして、その時、クウは笑顔でいてくれるでしょうか?
私は、愛して、愛して、愛して止まないクウと
いつか虹の橋で出会えるのを楽しみにしています。
